会長と親衛隊

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『む。そうだな、せっかくの紅茶が冷めてしまうしな。…学ちゃん、今の話しは、後ででもいいか?』 「えぇ、構いませんよ。それに、邪魔なのがいない方が話しやすいですしね。」 学ちゃんは、目を細めて向かい側に座る、充緒を見た。 充緒の方も、ニコニコしながら学ちゃんを見ている。 2人とも、仲が良かったのだな。俺様2人が話している所なんて見たこと無かったが…。 は!!そうか、分かったぞ。2人にしか解らない暗号を使っているのだな。2人は今みたいに、目で語り合っていたわけか。 さすが、俺様。絶対将来探偵になれる気がするぞ。 うむ、将来のなりたい職業計画に入れてみるのも良いかも知れんな。 「潤、どうしたんです?ぼーとして。ケーキ食べないのですか?」 『…いや、食べる。』 「そうですか。では、頂くとしましょうか。」 九条が、言うと皆手を合わせた。 「「「『いただきます』」」」 「どうぞ。召し上がれ」 「ん、潤が言っていた通り、美味しいですね。」 「確かにぃ、何か料理出来るとか意外だねぇ。先輩ってただのガリ勉君だと、思ってたぁ。」 「………。」コク。 『学ちゃんは、料理上手だぞ。よく、ご飯作ってくれたりするしな。』 学ちゃんは、実は学年2位だったりする。まぁ、1位は俺様だが。学ちゃんは、容姿も良いから、生徒会入り確定だったのだが、俺様の親衛隊に入っていたから、生徒会入り出来なかったのだ。 一度、俺様の親衛隊を抜けて生徒会入りしたほうが、将来の為にも良いのでは。と提案したことが、あったのだが、「私は、潤様を陰ながら、見守りたいのです。」だ、そうだ。…俺様には、良く解らないのだが。 まぁ、俺様も、生徒会入りを断った事もあるから、人の事言えないが。 「潤様に褒めて頂ける程の物では、有りませんよ。」 『む。俺様が美味いと言っているいるのだから、素直に受け取っておけ。』 学ちゃんは、少し遠慮し過ぎな気がするのだが。 俺様少し心配だ。 「…ありがとうございます。」 『うむ。俺様の食べた事無い料理を作ってくれるし、毎回楽しみにしているのだぞ。』
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