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充緒はおでこを押さえながら、俺様を見てきた。
『…悪かったよ。機嫌なおせ。お前が元気無いとその…調子狂うんだよ。』
あー糞っ。最近こんなんばっかで、調子狂いまくりだ。だから、柄にもなく変な事を口走ってしまったんだ。
「っっっうん!!うん!!もう、ちょー元気目茶苦茶元気!!だからさぁ、もう一度ちゅーして?次はおでこじゃなくて、口にね。」
『はっ。何言ってやがる。さっきも言ったが、口にちゅーしていいのは、好き同士で恋人になった人とだけなんだよ。』
やっぱり、謝らない方が良かったのだろうか。
「ふふっ。もぉ、潤ちゃんてば、我が儘さんなんだから。…しょーがないから、今は我慢してあげる♪」
充緒は意味わからない事をほざきながら、ウィンクしてきた。
…頭でも、打ったのだろうか。まぁ、めんどくさいから放置でいいだろう。
「…潤様。」
『む。どうかしたか、学ちゃん』
俺様と充緒の話しが終わった頃を見計らってか、学ちゃんは、声をかけてきた。
犬兎といい、学ちゃんといい、俺様の周りにいる奴ら空気読め過ぎるな。
「はい。誠に名残惜しいのですが、潤様方18時から、会議では無かったでしょうか?後20分程で、会議が始まりますので、速めに移動なさった方が宜しいのでは、ないでしょうか?」
時計を確かめて見ると確かに、後20分で始まる時間だ。今から、準備して出れば余裕をもって付くだろう。
「俺様のスケジュールまで、覚えているなんて、さすが学ちゃんだな。助かった、ありがとな。」
俺様は、時間ギリギリに行くと、風紀委員長がぐちぐち五月蝿いから何時も、時間に余裕をもって、会議に参加するのだ。
「いえ、潤様のスケジュール管理も私の勤めですから。」
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