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逃げ出そうとしている外国人女性を、無理やり捕まえている暴力団員…。
そこへティアラが猛然とダッシュしてきた。
「うぉぉりゃぁぁぁっ!!!」
凄まじい掛け声と共にティアラが刀を振りかざした。
ズバシャァッ!!
っと女性を取り押さえていた男二人が“切れた”。
悲鳴をあげるのも忘れ、驚き入る女性達。
そのままティアラは小さな売春宿を次々に破壊した。
最中だった小屋もいくつかあったが、気にすることなく切り刻んだ。
そして女性達にそれぞれの国語でこう告げた。
「さぁ駆け出せ。今夜の主役はあなたたちだ!!」
そしてそこの経営をしていた暴力団の本部にティアラはひとりで乗り込んでいった…。
だが逆に呼び出されたのはティアラの方だった。
本部には誰もおらず、暴力団が闇取引をしている港近くの貸倉庫に来るよう書いた紙が貼ってあった。
貸倉庫につくと暴力団員が揃いに揃って待ち構えていた。
ガシャーン。
倉庫の重い扉を開け、中に入るティアラ。
だがいつものティアラとは違った。
いつも左手に持っている日本刀は無く、代わりに右手の腕にナックルガードの様なものが装着されていた。
さらにその器具に日本刀が2つ合体している。
シルエットだけみるとまるでプレデターのかぎ爪がふたつだけ長く伸びた様に見える。
そしてその器具の下に自転車のハンドルみたいなものが伸びていて、ティアラの右手がそれを握っていた。
「やぁ諸君、調和を乱す者たちよ」
ティアラが言った。
「てめぇかぁ、若いもんの商売を邪魔しているってーのは・・・」
どうやら暴力団の“出店”をしきっているらしい男が前に出てきて応えた。
「だとしたら…?」
ティアラが平然とした顔でこたえた。
「あんた、日本刀で使うんだってな、うちにもすごい腕のもんがおるんよ。どうや?戦ってみぃひんか?」
そいつがそうゆうと後ろから一人、日本刀を持った男が出てきた。
「さぁ、勝負しろ」
出てきた男が言った。
ティアラも歩いて前に出た。
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