第1話

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俺は津吹暁(つぶきあきら)。今年から高校二年生になる。 去年は幼なじみの部活発足の手伝いをし、それが仮に認められたのが一年のとき。 部活の名は、駆けっこ部。 基本的には足で競争したりするアレだ。 それなら陸上部など足を使う競技にでも参加しろとは言われた。 だが話の筋を理解しない俺の幼なじみは、 『この部は遊びで楽しみたいから』 そうのたまって学業に関わる部活という概念を持っていなかったのだ。 あんな発言してから先生方の説得、生徒の部員集め、地域のマラソンにボランティア活動するという様々な必要事項を俺が埋めていったおかげで、駆けっこ部の活動を始めることが出来た。 「今年は遊びですむようなことになればいいけど」 俺は不安につぶやき、家の玄関を出た。 歩いていっても間に合うが、俺はいつものように走ることにする。 駆けっこする相手もいないので、その場合は次の信号が赤まで。 ゆるい部活の少ないルールを守ることにした。
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