第1話

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__ぽ、ぽ、ぽ~~ん。スピーカーから校内放送前の電子音が響いた。 『登校した生徒の皆さんは、すみやかに教室にはいってください。あと10分でHRが始まります』 事務的な放送に、クラスがわかる生徒達は掲示板から離れて校舎の中に入っていく。 そして残った生徒達がクラスのわからない謎の2-Bの生徒であることが露わになっていた。 しばらくして、 「お~~~い。集まってるかな2-Bの生徒諸君」 校舎から出てきた先生を俺は知っていた。 「支田先生っ!?」 駆けっこ部の発足の際に必要だった顧問を快くかってでてくれた男性教師だ。 黒ぶち眼鏡、癖の有る天然パーマ、服装はシャツの上にベスト、下がパンツスーツといった温和そうな教師をイメージにしたような格好だ。 歳もまだ若年だから、生徒と親しくなりやすいことで人気もあるのだ。
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