prologue

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何でこんな所にいるのかって? もちろん、ぼくと彼はぼく達の勤める会社の仕事をしにここに来ている。 ぼく達の会社とゆうのはいわゆるアパレル系の会社で、小さいながらも独特の世界観をもつデザインが一部の若者に受け、じわじわと規模を拡大してきている。今、新進気鋭のブランドである。 そして今回、会社の念願でもあった世界進出の第一歩として、ここイギリスにある会場でショーを行っていたのだ。 結果から言ってショーは大成功におわった。 しかし、入社3カ月の右も左もわからないこのぼくが、何故ここにお呼びがかかったのだろう。 実際ショーに使う衣装や道具の運搬など、現地スタッフでもなんの問題もない雑務しかぼくはしていない。 そう、ぼくには会社の先輩であり、このブランドのデザイナーでもある彼から、まったくショーとは関係ない仕事をさせられるためだけに、今回のプロジェクトに参加させられているだ。
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