春花中委員会記録1

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  そして、あっという間に放課後。 理緒の在籍する2-Cも、明日の予定などをささっと伝えて終学活を終え、すぐに解散した。 2-Cの多くの生徒は、部活動や掃除当番にあたっている為、机の上に置いてあるスクールバッグを持ち、小走りで教室を出て行く。 「ふぅ、やっと学校終わったね」 悠と音夢の一声で終わった終学活、部活動や掃除当番でほぼ生徒がいなくなった教室で、理緒はすぐにグッと手に力を入れ、上に向けて背伸びをした。 理緒のすぐ後ろの席にいた音夢が、理緒のポロッとこぼしたその言葉を聞いて、素早くツッコミを入れた。 「お前は全時間寝てただろ!?」 「さっ、帰ろっ♪」 音夢の素早いツッコミを笑顔で受け流した理緒は、鼻歌を歌いながら、上機嫌で教室を出て行った。 「聞いてねーし…、はぁ…」 「しようがない、理緒はいつもああだろう」 深いため息をついた音夢は、以外と静かに理緒の後ろ姿を見送った。 すると理緒の隣の席に座っていた優生は、音夢の肩をポンッと軽く叩き、腕を組む音夢と一緒に理緒の自由気ままさに呆れていた。 それは掃除当番で机を雑巾で拭いたりする為に、教室に残っていた悠も、優生と音夢に同感のようだった。 …悠が掃除を終え、道具を片付けて優生と音夢の所へ戻ってきた頃。 理緒も上機嫌で、どこに行っていたのかは分からないが、スキップをして戻ってきた。 理緒は悠と優生、音夢のしらけた顔を見て、頬をぷくーっと膨らませて、腕を組んでいた。 「理緒、理緒は何でそこまでバカなんだ」 「バカって言うな!!」 優生が理緒に問い、理緒が優生に両手を上げて叫んだ瞬間。 ピーンポーン、 パーンポーン…。 と、学校中にお知らせのチャイム、一気に眠くなりそうなオルゴール音が響き渡った。 このオルゴール音のチャイムは、理事長が学校内の誰かを呼び出すためのチャイムである。 このチャイムは、大体校長を理事長室に呼ぶときに鳴る。 『2年生C組の暁、吹雪、飛鳥、柊は、至急理事長室まで来なさい』 「「………」」 雑談をしていた悠も音夢も、今さっきまで教室で大はしゃぎしていた優生と理緒も、そのお知らせを聞いた瞬間、ピタッと体が固まったように止まった。 その4人の中でも、悠はそのお知らせは予想外だったのか、目を大きく見開き、体をガタガタと震わせている。 「…俺達、理事長に呼び出された?」  
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