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女が言う。 「このまんまいけばあの子は間違い無くすぐ死ぬわ それじゃあつまらない 生きること自体が苦痛でしょうから誰かに育てさせるために通帳に少しばかり入れましょ 町民に盗られないよう前任に伝えて あとはそうねぇ……… まずこの子の顔を焼きましょう」 そしてふらつく足取りで女が我が子の寝ている揺りかごに近づく 「ケッ、寝顔も何もかも穢らわしい そうねぇ……フフフ、あなたあの仮面持ってきて」 男はそれを聞き、最初こそ驚いていたが後から不気味に笑い声をあげた。 「ハハハハッ君も人が悪い」 そして男が絹で包まれた物を運んできた。
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