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あれから御主人様は当選し、言われた通りお嬢様の召使いをこんなおいらがさせていただいている。
おいらはこの仕事を光栄に思い、誇りを持って日々働いている。
それから十歳になるとお嬢様の世話を兼ねて魔法学校に通う事を言われ、二年が経ち今に至る。
そして長年経って世界を知り、召使いの自分でもまだマシと思えるようになってきた。
もう捨てる古い新聞などを読ませていただき世界情勢などを学ばせていただいている。
新聞では日々繰り返される戦争。
砂漠で飢えと渇きに亡くなる子供。
それとか非道いのは親が今世紀最悪の犯罪者でその親に捨てられ、両目とも失明して魔王を封じ込められた子。
魔物の群れに襲われて村にたった一人生き残った子や学校が襲われて生き残った生徒二名。
かなり東に行くと離れ小島で魔物と戦う王国。
こんな話を数年前や最近起きたことらしいが聞いたことがある。
その人と比べればおいらは豊かな方だ。
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