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「お嬢様~後一段で階段登り切りますよ」
おいらは殆どの体重をおいらにまかせ、おぼつかない足取りのお嬢様を二階のエルザお嬢様の部屋に向かって歩く。
「おんぶしなさいよ」
お嬢様がおいらの苦労を知らずにぽかぽか殴りながら言う
「階段ですから危ないですよ」
そう言って最後の階段を登りきる。
後は右に曲がってまた右に曲がって真っ直ぐ行った突き当たりの部屋がお嬢様の部屋だ。
ここでお嬢様が力尽きたのか自分の足で立たず完全に寄りかかってきて、おいらはそんなお嬢様を引きずりながら進む。
「お嬢様……自分の足で歩いてはどうですか?」
「身分上あんたがどうにかしないといけないのがわかってるからあたしはいっいのぉ~」
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