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お嬢様が人差し指を顎に添えて考えるポーズをしているが見る見るうちに疑問の顔から鬼神のような顔になる。 背筋が凍りついて戦慄が走る あっ、やばい おいらは主従関係に反旗を翻し、お嬢様を投げ捨てて今きた道に走る。 そして振り返ると後ろからおいらのローブの中からいつの間にか取り出したのだろう殺虫剤を右手に持ち、左手から魔法で火を作って殺虫剤を使って火炎放射にしたお嬢様が追いかけてくる。 「少しばかりあるのに『ぺったんこ』だって~~!?」 「事実から目を背けちゃいけねぇーですよ。 少しのすの字もねぇーですよ」 「あんたよくそんな軽挙妄動できるわね!!」 「旗幟鮮明っていってください」 「どういう意味か分からないわよ!!」 「浅学非才ですね」 「なんですってぇー!」 「なんでこっちはわかるんですか!?」
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