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「なんと…なんと、なんと醜い!!」 これがその子供の誕生を待ち望んでいた男の最初に言った言葉だ。 生まれた子供は 顔は潰れたように平らく横に広がり、皮膚は熱湯の泡のようにイボがある。 何かの間違いがと召使いに湯につけ身体を洗わさせるが皮膚も顔も変わらず、驚きの余り召使いが手元を狂わせ湯に落としてしまったところなんと水中で呼吸をしているではないか!! 「なんと………なんと……」 男は驚きを越えて放心状態になり呆然としていた。
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