まさしく王道

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はじめましてぇ~。 僕の名は須凰宵(スオウヨイ) この晴嵐学園の生徒会長をやっているよ。 生徒会役員は成績と変なランキングで決められるらしく、何故かは知らないけど抱かれたいランキング1位の僕は1年の頃から生徒会長をやってる。 ちなみに抱きたいランキングでは3位だったかな。 僕の家は世界の5本の指に入る程の裕福な家柄で、それもあってなのか1年からずーっと生徒会長をやってる。 ちなみに今は3年。 この学園は小中高とエスカレーター式の全寮制男子校のせいか9割がホモとバイで1割がノンケみたい。 説明はここまでにして、僕は今理事長に呼ばれて理事長室に向かってる。 理由は知らないけど何か頼み事があるみたい。 面倒事じゃなければ良いんだけどなぁ~。 しばらく歩いていると凄く豪華な扉が見えてきて、その扉の前で立ち止まった。 つまりこの扉は理事長室の扉だってこと。 毎回思うんだけど…扉ごときにこんな金をかける必要がどこにあるんだろ? 理事長の趣味らしいけど…その趣味を疑うね。 僕は小さく溜め息をつき、3回扉をノックした。 コンコンコン。 『須凰です』 「どうぞ」 名前だけ言うとすぐに返事が返ってきた。 『失礼します』 扉を開けて静かに中に入り部屋の真ん中に視線を向けると大きな机の後ろの高そうな椅子に座った20代くらいの整った顔をした男と目が合った。
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