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「あっ…恵介さ…ん」
「さとし…」
ある日の夜のこと、智はベッドの上で、高浜先生と愛し合っていた。
智は、恵介さんと呼ぶのにも慣れ平凡?だけれど、幸せな生活を送っていた。
一息つき、高浜先生がベッドから降りた時、彼の背中に向かって智は言った。
「あの…恵介さん…」
「えっ?なんだって?」
高浜先生は、振り向くと智の顔を見た。
「あ、すみません…実は、恵介さんに会っていただきたい人がいて…」
智の言葉に、高浜先生はニコリとした。
「僕に?さとしが会わせたい人間かぁ。良いよ」
あまりにも、あっさりと言う高浜先生に、智は驚いた。
「さとしが会わせたい人間だったら、変なヤツじゃないのは判るよ。また相手の都合、教えて?」
「は、はい…」
高浜先生は、そのままキッチンへ。
彼との付き合いは、そんなに長くはないけれど
まだまだ驚かされる部分があった。
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