感情の片隅

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―実験体付与之届― 動物人間科 默従幹部 毛利元就 VⅢ||VVⅠ|| 0705010309020705040505010902 実験体が完成し、個体値測定も終了した。 それを付与する。 期限は明日午前九時 第1HCR(HumanCaseRoom) ――――――――― …つまり、我に受取人になれということ。 ―――HCR…ニンゲンか… 元々、自分が所属していた棟及び科だ。 ニンゲンとは、人間とほぼ同じように作られている人型のこと。 …というか、その前に双子をどうにかして欲しいな。 同じ期間に同じ部屋で実験体を預かることは無い。 少なくとも既定の“2人部屋”というのは、人間(研究員)の数だ。 実験体の数を含めれば、必ずそれよりも多くなる筈。 だから、全ての部屋に“隠し部屋”がある。 そこで実験体を飼うのだ。 拒むことを許されないモルモットの我等が…。
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