いつもの1DK

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「なみちゃんも飲まない?」 片付けが済んだころを見計らって、啓太が声をかけてきた。 「先に、お風呂入ってくる。風呂上がりの楽しみにとっとくわ。」 「それ、いい!!んじゃ、一緒に入ろっか!!」 「ダメ。酔いが回って危ない。」 「えー、残念…。」 少し拗ねたように啓太は言う。 「勝手に入ってきたら、家の鍵を返してもらうからね。」 準備をしながら、伶子は啓太にそう告げると、浴室に入っていった。 啓太は、伶子が長湯しないことは、もちろん知っている。 「大人しく待つかぁ…」 と、ボソッとつぶやいた。
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