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新聞勧誘でも酔っ払いでもなければ山本さんでもない……この少女はなんだ?
初対面にも関わらず、ずいっと無い胸を張っている。
俺はさりげなく少女を観察した。
全体的に細い体つきをしていて、身長は普通の女の子ってところだ。年齢は……俺と同じくらいだ、17か18くらいだろう。
さりげなく茶色に染められたショートボブは強気そうな大きな吊り目に良く似合う
。
ツンとした形のいい鼻をしていて、桃色の薄い唇は不敵そうに両端がつり上がっている。
ふぅむ……やはり心当たりの無い子だ……
「真之さん」
少女が唐突に口を開いた。ていうかなんで俺の名前知ってるの?
「今日から世話になるぞ」
彼女は一方的に宣告すると俺を押しのけて部屋に入っていった。
「は?ちょっと待て!」
制止する俺の手を振り切って。
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