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「もし私を家におかないと言うのなら……」
どうなっても知らないぞ。といいたげな顔で杏奈は不気味な笑みを浮かべた。
「真之さんに無理矢理犯されたとふれ回る」
こいつなに言ってんの!?
「ちょっと待った。それは洒落にならないぞ」
「嫌か?」
「嫌だ」
「ならばおけ」
「嫌だ」
すると杏奈はふぅ……とため息をつきやれやれと首を振り、
「全くお話にならないな」
と言ってきた。
それは俺のセリフだ。
「大体見ず知らずの他人を家におけるか」
そう言うと、杏奈は意外にも少し寂しそうな顔になった。
「頼む……真之さんじゃないとダメなんだ……おいてくれ……」
今度は消え入りそうな顔で懇願してきた。
くっ……駄目だ……俺はこういうのには弱いんだ……
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