1.

13/24
前へ
/110ページ
次へ
 * * * 「ねぇねぇ。あの先生、裏表めっちゃありそうじゃない?」 HRが終わり、萌と弥生の3人で学校近くのカフェに来ていたあたしは、さっきの違和感を早速話した。 「そりゃー、多少の裏表はあるんじゃない?あたしだって、バイトしてる時と今じゃあ、違うわよ?」 萌が、パフェの上に乗ってたポッキーをかじりながら言う。 「ギャップという、素晴らしい響きよ」 弥生がプリンを一口食べながら、萌に負けない妄想ぶりを発揮している。 「いや、まぁ‥。そうなんだけどさ。また、そういうのとは違うような‥」 あたしは、何とも言えなくて、言葉を濁した。
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

784人が本棚に入れています
本棚に追加