1.

7/24
前へ
/110ページ
次へ
「まぁまぁ、始業式と新任式が始まるみたいだし、行こ」 ほとんど誰もいなくなった教室を見渡し、あたしは慌てて二人に言った。  * * * 始業式なんて、退屈以外の何物でもないと思う。 あたしの身長は168cmとかなり高い事から、列ではいつも1番後ろだ。 ポケーッと立っていると、突然、物凄い黄色い歓声が耳に飛び込んできた。 な、何事!!? ビックリして前を見てみるが、目の悪いあたしは、ぼやけて良く見えない。 ただ、誰かが挨拶しているなぁ、ッて事ぐらいしか分からなかった。
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

784人が本棚に入れています
本棚に追加