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mission1
-午前7時-
ピ・・・ピピー!!ピピー!!
盛大に鳴り出すアラーム。
「ん・・・んぅ・・・」
アラーム音に混じって聞こえる少し艶のかかった声。
バチンっ!とアラームを力いっぱいに叩いた。
「ん・・・ふぁぁ~あ・・・朝?」
ベッドから一人の男の子が出てきた。
紫がかった(今は)ボサボサの髪。
目は見入ってしまうほど綺麗で透き通った青。
身長は170センチくらい。
彼の名前は白木屡人(しらきると)18歳。
「眠い・・・」
屡人は自分の部屋を出た。
ちょうど同じタイミングでむかえのドアが開いた。
「あ、屡人。おはよう。」
出てきたのは屡人とそっくりな顔をした男の子。流人(りゅーと)だ。
白木家は世にも珍しい双子が2組の4兄弟。
流人は屡人のかたわれだ。
屡人と流人が唯一違うとこは髪の色だ。
屡人が紫メッシュに対して流人は灰メッシュ。
色を変えたのは他人に見分けてもらうための作戦だ。
「ごはん出来てるよ。俺はもう家出れるから、準備出来たら呼んでね。」
「おう。ありがとう。」
そう言って屡人は1階のリビングへ降りて行った。
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