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白木家の双子は少し変わっている。
双子は双子でも、天才とバカ。
それ以外はそっくりなのだが・・・。
片方は超がつくほどの天才。
でも、超がつくほどの運動オンチ。
片方は超がつくほどのバカ。
でも、超がつくほど運動神経抜群。
そんな美形4兄弟なのだ。
あまりに分かれすぎているため、一度病院にまで行ったことがあるとか・・・。
「屡人―!流人―!俺ら先行くよー!」
玄関から声が聞こえてきた。
屡人達より2つ下の双子、拓十(たくと)と戒十(かいと)だ。
拓十には赤メッシュ、戒十には青メッシュが入っている。
ちなみに、まだ中学生だ。
「おう!いってら~」
屡人が返事をした。
同じタイミングで流人が2階から降りてきた。
「あ、流人。今日母さんと父さんは?」
「ん~?急な仕事だって。朝早く出て行ったよ。ぶつぶつ言いながらね。」
くくくっと笑いながら答えた。
「ふぅ~ん・・・あ、やべ。そろそろ行かんとな。」
ぱくっとトーストを口へほうりこんで席を立った。
「行くよ屡人。今日はきっと父さんたち帰り遅いから、鍵ちゃんと持ってってね。」
「おう。んじゃ行きますか。」
二人も家を出た。
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