1STAGE 俺は勇者だ!!

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  ラーク 「俺は勇者だぁぁあああ!!勇者だぁぁあ…勇者だぁぁ…勇者だぁ……よし!!」 (1人エコーで) ナレーター 『このおかしな青年、名は、ラーク。自分が勇者だと思い込んでいる。親は不明。幼い頃、盗賊団に拾われ育てられた。魔王が復活した事を聞き、盗賊団を抜け、一人、旅をしている』 ラーク 「あぁ~、そろそろ仲間集めねぇとなぁ。勇者たるもの、仲間の1人2人…いや4、5人くらいか?…必要だよな!!やっぱ魔法使える奴だよなぁ。俺、魔力のカケラもねぇし!」 ナレーター 『言い伝えに寄れば、勇者は魔法を使う事が出来たとある。勇者の血を引く者なら、魔力がなければならない』 ラーク 「おっ!あの村で仲間を捜すか!!」 ナレーター 『ここは、ゴロツキ村。その名の通り、ゴロツキ達が生活している村である。家や旅の商人を襲う極悪盗賊や、魔物達を捕まえ闇市場で売りさばく闇の商人等がいる』 ラーク 「な~ん~か~、俺のイメージしてた村と違うんですけど~。もっとこう、魔物達に襲われた後だったり、すっげぇ平和な村で、ちょーつえぇ魔法使いがいるからとかっ……はぁ~、これじゃ盗賊団の隠れ家とかわんねぇ…」 (「もっと~とか…」まで若干早口。前後はだるく) ゴロツキ村の女 「アンタ、その格好…どっかの盗賊かい?」 ラーク 「あぁ~とりあえず飯だな~。飯屋、飯屋」 (キョロキョロ) ゴロツキ村の女 「おいコラ何シカトしとんじゃ我ぇえ!!」  
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