first song

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(一緒に帰ろう、て言えなかっただけなんだけど……。) こころの中でつぶやいて、狛は、 「なーんとなく?」 と、返した。 アリスは一瞬表情を曇らせたが、すぐにいつものおちゃらけた表情に戻り、 「なにそれ。…あっ、そっか。お前だもんな。」 「はい?」 「Ma唯一の女の子。あっ、間違った、オトコか。」 「あのねぇ…。」 ため息をつきながら、狛は、胸の科章に目をやる。
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