22人が本棚に入れています
本棚に追加
そう。
狛は、この国立ブランブルキャッスル学園、Ma科において、唯一の女子学生なのだ。
もちろん、ArやAcには、たくさんの女子学生がいる。
ただ、科が違うため、会う機会はない。
ゆえに、狛は浮いた存在となってしまっていた。
狛には、叶えたい夢がある。
だから、独りでも平気だ、と、そう言って、Maに入ったのだ。
けれど、実際は、思った以上につらかった。
こころの真ん中を何かが通り抜けていくような…そんな感じの日々を、狛は毎日送っていた。
最初のコメントを投稿しよう!