玩具な夢見

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「もう少し……欲しいです」 首を振った後、ポソリと口に出した。 もう昼間だから嫌などと言っていたのが遠い昔のことのように感じられる。 「ふふ……そうですか。ではカーテンを閉めてあげましょう。私にも一応羞恥心はありますからね」 ブラン様はカーテンを閉め、身につけていたシャツを無造作に脱いだ。 (う、わ……っ) 僕は顔がだんだん赤くなっていくのが自分でも分かった。 僕が今まで買われてきたのは、明らかな肥満体型が約7割を占め、残りの約3割は普通もしくは筋肉質で、本人が自分に対して異常な自信を持っているタイプだった。 でもブラン様は……ブラン様は今まで見てきた身体で一番……綺麗だった。 何と表現したら良いのか自分でも分からない。 ただ分かるのは、身体の均整がとれているということだ。 僕はブラン様の上半身を食い入るように見つめていた。 .
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