二章

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マリアはそんな友達の発言が気に入らなかった。 男の子はしょんぼり下を向いている。 「いいよ!一緒に遊ぼ?皆もそんなこと言わないで入れてあげよ♪多いほうが楽しいよ♪」 皆は顔を見合わせている。 『マリアちゃんが言うなら…遊ぼっか!!』 男の子はびっくりして顔をあげた。 「僕も入っていいの!?」 「うん!鬼ごっこしよっ!」 「ありがとう!!」 『君の名前は…?僕達何ってよんだらいい?』 「僕はレオ!レオって呼んで!!」 『わかったぁ!よろしくね!レオ!!』 僕はマリアちゃんを見た。 その時マリアちゃんも僕を見ていたみたいで…幼いながらにも照れた…。 この時、マリアちゃんと僕の間にも“こい”っていうものが芽生えていたなんて…幼い僕達にはまだわからなかった。 わかるのは、もう少し先の話だった…。
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