ごめん、愛してる

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   「ねぇ、」  ふいに声をかけられ振り向くと  綺麗な顔をした男がたっていた  同い年ぐらいかな?  「何」  「いや、あのっ・・」  「何か用?」  「えっと、その・・・」  「用がないなら行くから」  「あ、ちょっと待って!」  ・・なんだこいつ、めんどくせー  「何」  俺が再びそう尋ねるとすぐに  そいつは満面の笑みを見せた  は?意味わかんねー  なにがおかしいんだ。  「俺、こうた。君は?」  「は?」  「名前。教えてよ」  「意味わかんねー   なんで知らない奴に   名乗らなきゃなんねーんだよ」  「良いじゃん!教えてよ」  「・・・ひかる」  「ひかる?良い名前だね」  「俺は嫌いだ、こんな名前」  「どうして?俺は好きだけどな」  「名前だけ、俺は他人に   闇しか与えられない」  って俺知らない奴に  なんでこんな話してるんだろ  「そんなことないよ!   俺ひかると話してて楽しいし」  「・・・変わった奴、」  こいつといるとペースが乱れる  俺が俺じゃなくなるような  全部持ってかれる感覚に陥る  
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