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「やれやれ…」
アイクはため息を吐きながら職員室へ戻る。あの違和感の無い女装を見て、少し頭痛がし始めていたのだ。
「アイク先生、お疲れですね」
「気味の悪いものを見たからな」
ヒマワリがアイクへコーヒーを入れて、机の上に置き、アイクはそれを少し啜る。
「そういえば、アッシュの小僧はどうした?」
「アッシュは自棄食い(やけぐい)に回ってるわ」
アイクの問いに玉藻が答える。それを聞いて、ヒマワリが思い出したように答える。
「そういえばさっき苦情がありました。『お宅の教師が全メニューを30分で全て全て食いつくし、金は大食いの賞金で払っていった』って」
「食い過ぎだろ」
「その後また苦情があったわ。今度はバイキング全てを平らげたらしいわね」
「もう危険人物だな」
アイクはもう一度コーヒーを飲み、近くの本に手を伸ばす。そして、それと同時に二名の男女が職員室へ入ってくる。
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