文化祭、そして黒い影

5/50

8人が本棚に入れています
本棚に追加
/150ページ
「失礼します」 入って来たのは、高等部2年のライフと大学部2年のユエだった。 「あら、どうしたのかしら?」 「実を言うと…」 ライフとユエは数分前に襲われた襲撃者の話をする。覆面で顔はわからず、声も変えられて、持ち方も謎の構え方だったと。すると、アイクは脳裏にあることを思い出した。 「そういえば俺もそんな奴を見たな…」 「本当ですか!?アイク先生!」 アイクは静かに頷き、教師との間で少し話し合いが入る。 「ありがとう2人共、とりあえず私達はこれからどうするか決めるわ」 玉藻は2人を見送り、職員室に『会議中』の札を掛ける。 「文化祭、無くなっちゃうのかな?」 ユエはがっかりした様子を浮かべ、ライフはユエとは反対側を向いて「無くなってしまえ…」と呟く。だが、ユエはハッとしてライフの服の袖を掴む。 「無くなるまでが、文化祭準備だよね?」 ライフもハッとして、その場から逃げようとするが、ユエに足払いを掛けられ、そのまま捕まってしまった。
/150ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加