文化祭、そして黒い影

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教師達で話し合いがもたれてさほど時間が経たないうちに、飛鳥が何を思ったか立ち上がった。 「少し失礼。調べたいことが出来たので」 飛鳥が職員室のドアを開けと外に出ると、静かに目を閉じる。 「(帝ちゃん、聞こえる?)」 「(どうしたのお母様? わざわざあたしを呼び出すって)」 少しして、飛鳥の頭に直接帝の声が聞こえた。飛鳥がテレパシーのようなもので帝に声をかけたのだ。 「(帝ちゃんにね、手伝って欲しいことがあるの)」 「(何なの?)」 「(とりあえず今から示すところに来て。話はそれからよ)」 「(……わかった。すぐに行く)」 そして交信が終わると、飛鳥はゆっくりと歩きだす。目的地はユエとライフが襲われた場所。 そして同じ頃、帝も動きだしていた。
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