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ラインが立ち去ったのを見届けてから、帝は飛鳥に聞き直した。
「……それでお母様、襲撃犯は誰なの?」
「ん~、秘密」
「はぁぁ!?」
「帝ちゃんに話したところでどうなる訳でもなし、第一生徒が首を突っ込んでいいことじゃないもの」
「でも「この事は誰にも言わないこと。わかったわね?」……はい……」
これ以上逆らえば自分の身が危うくなる。そう察知した帝は渋々校舎へ戻っていった。
「新宮路 ソラ、か……今年は退屈しないで済みそうね」
誰も居ない校舎裏で、飛鳥は一人悪戯な笑みを浮かべるのだった。
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