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「危ない!」
ライフはいち早くその人物に気がつき、何もない場所から刀を抜く。刀は空中からの奇襲を受け止め、奇襲に気がついたユエがリボルバーを抜いて、脇から挟むようにして引き金を引いたのは、ほぼ同時だった。
結果、ライフ達は奇襲で怪我を負うことはなく、リボルバーの一撃を受けた襲撃者は勢いで吹き飛ばされ、空中で体制を整える。
「誰!」
相手は誰だかわからなかった。顔は目以外はすべて隠され、剣の構え方も学園の中では見たことのない持ち方をしていた。
「とっと死ね!」
声は異常な高さだった。おそらくパーティーで使われる変声用のガスを吸ったからだと思い、2人の間にはこの相手が誰かわからなかった。
「ライフ君!」
「はい!」
ライフが襲撃者に躍り掛かる。襲撃者はライフに反撃をする為、ライフに向かって走り出す。
「今!」
ユエの合図でライフはしゃがみ、リボルバーの弾が襲撃者に向かって放たれる。狭い路地では逃げ道もなく、突然の事に対応仕切れず、リボルバーの弾は襲撃者の右肩に当たる。
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