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多分、根元はあの家の中で唯一、私の味方だったと思います。 「とりあえず君、ゴミ山の中で息を潜めてなさい。そして奥さんの浮気現場を写真で抑えてくれ。」 「僕は根元の爺様からの依頼を遂行させてもらうよ。」 彼はごみ山から黒色のハットを取り出し、二、三回ごみを払った。 そして、スーツから携帯を取り出しどこかに電話をかけた。 「黒葛原です。 家に帰れない依頼でして、はぁ…麻雀する人数が足りなくて寂しかった、ですか。 ええ、分かりました、とりあえず、今すぐ部屋を抑えてください。 麻雀は今夜ゲストも呼んで行いましょう。ではまた」 彼は電話を切るとくるりと振り返り両手を広げた。 「ちょうどよかった。君が住むアパートが見つかったよ。斜陽荘の205号僕の部屋です。」
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