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「あいよー、アッサムにブラウンシュガーね。うん、うちの部屋にあるわけは無いからちょっと借りてくるね。
それと、君の寝床は僕のベッドを使うといいよ。
僕は仕事柄あまりこのアパートを使ってないから、不衛生ではないと思うよ。
それでも嫌なら新しいマットとシーツが押し入れの中にある筈だから見てみなよ。」
それだけいい終えると、黒葛原さんは向かいの部屋へと向かった。
「あの人…本当に礼儀というものを知らないのですね。
乙女に対して処女なんて…許せませんわ。」
私は何か彼に仕返しをしてやろうと、弱点となりうる何かを探そうと躍起になっていた。
まずは…
「キッチンに持って行った物が怪しいですわね。」
汚い、不衛生だ。
しかし、そんな弱音を吐いてる暇はないのだ。
彼が部屋を出ている間になんとか探すしかない。
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