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親父がやっと口を開いた。
「悪かった…」
そして本を2冊俺の顔の横に置いて部屋を出て行く…
謝った親父に少々俺はびっくりしていた。
親父に生まれて初めて謝られた。
なんかちょっと悲しくなったのを憶えている。
次の日の朝、親父の置いて行った本に目をやるとなんやら難しそうな題名の物で、この後に及んでもまだ勉強をさせようとしている。
それから病院へ親父は来なかったが、退院した後お袋がその後の親父の様子を教えてくれた。
親父はあの日の夜からずっと悩んでいて、俺に怪我をさせた事を本当に悔やんでいたらしい。
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