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俺がこんなことを考える原因は特に見つからないのだ。
俺は・・・昔から「お前は本当に若人か?」と
よく寛之に言われていた。
「もうちょっと後先考えずに行動しろよ」とか。
まぁ、寛之はサッカー男子過ぎるんだけど。
攻撃特化しすぎて点を取られるんだよ。
重い話題は避けてみよう。
俺が行こうとしてるのは
丘宮(おかのみや)学園だ。
魔術学園都市で一番の勢力を持つ姫園(ひめぞの)学院につづく
まだ出来たばかりの中高一貫校。
そもそも、魔術学園都市とは
魔導師を育成するのを目的とした小学校・中学校・高校・大学がひしめき合う地区だ。
ここ以外に日本には魔術学校はないと言っていい。
世界最大で、魔術戦闘の公式大会が行われる魔術国際体育館があり、
めちゃめちゃデカい生徒寮があるここは学校を建てるには最適なのだ。
まず、設立150年の由緒正しい
姫園学院中学・高校・大学は、10年前まで女子校だったのだが、
魔術需要が高まったことにより共学となった。
ちなみに寛之は姫園学院高校に通うことになっている。
その次に、俺が今行っている丘宮学園中等部・高等部。
習熟度別なため、最近人気が高く、
新生校だというのに地区第2位の実績を誇る・・・らしい。
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