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「そうだ。
日本に生まれたからには、幸福を追求する権利が保障されている。
二人で幸福になるために、これからは絶対、俺に隠し事するなよ」
「うん……ごめんね」
「俺の方こそすまない。
余計な心配をかけたくないって考えて、一人で悩んだんだろ?」
菫が頷くのを見て、本当に申し訳ないと感じた。
もしかしたら、毎月のように不安を感じていたのではないだろうか、と。
でも、それを口に出して言うと、俺に悪いから……なんて思ってしまうのが彼女の性格だ。
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