僕の日常

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「はぁ……」 現在の時刻 8:30 慎はというと……自分の教室にいた。 あの後、直ぐに目が覚めて事なきことを得たが、 もしあのまま目覚めなかったらと思うと気が気でならない。 眼前に漆の顔があり、急いで飛び退いたはいいが、あの時は本当に心臓が飛び出る程慎は驚いていた。 (全く……僕らは姉弟だってのに、 姉さんは……) ブツブツと心の中で呟く。 と、不意に 「よっ、 おはよっすだぜ慎!」 肩に手を置かれる感触。 振り向くと、 そこには一人の男がいた。 身長は慎と同じくらいで、髪は少し長めの長髪。 制服は少し着崩しており、右手には鞄が掲げられていた。 名を結城 秀一。 慎の親友とも言える間柄である。 「おはよ、 秀一」 「おはようさんっと、 それよりどうした? 辛気くさい顔して」 「そう?別に大したことはないよ」 「ふーん、 そっか。 ならいいけどよ」 秀一は別段気にする様子もなく、 自分の席に鞄を提げる。 そして再びこちらまで寄ってきた。 「それよりどうだ? 最近は」 「最近は? どういうこと?」 突然、 秀一は前置きもなく慎に尋ねる。
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