奇跡の出会い

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ダチと出会ったのは、俺が15の時。 俺は高校に入って、2ヶ月くらいで、教室に入れなくなり、ずっと保健室に通っていた。 ある日保健室の先生に、 「小学校から中学校までの引きこもりや、事情があって学校に行けない人達が来ているフリースクールって言うところがあるんだけど、行ってみない?」 と言われた。 突然言われたから、俺はビックリしたけど 見学できると言われてフリースクールとやらに行ってみることにした。 その翌日、親とフリースクールの見学をしに、隣町の公民館に行った。 思った通り、引きこもりみたいな奴らが居た。 しかも、どうしようもない奴らばっかりだった。 俺はヤンキーが一人くらい居るかと思ったが、全くヤンキーらしい奴が居なかった。 くだらないと思った。 そして、10時になり、フリースクールの朝の会が始まった。 名前と今日のテーマを1人ずつ言う設定らしい。自己紹介みたいなものだ 「面倒くせー」と思い、俺も自己紹介した。そして、全員の自己紹介がおわり、今度は、話し合いみたいなことをして、話しをまとめて、発表するということが始まった。俺は面倒臭いから、隅で見学していた。 話し合いが始まって、数分後、1人の男が入って来た。 その男はヤンキーの匂いがプンプンした。 俺は (おおっ!こいつヤンキーじゃねぇ?) と思ったが、話す時は、三十秒くらい経って、話はじめるし、話さないときは、ずっと下を向いて、上を向くことはなかった。 (なんだこいつ!) と思った。 それが、宏一だった。 第一印象は最悪だった。
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