1人が本棚に入れています
本棚に追加
ダチと出会ったのは、俺が15の時。
俺は高校に入って、2ヶ月くらいで、教室に入れなくなり、ずっと保健室に通っていた。
ある日保健室の先生に、
「小学校から中学校までの引きこもりや、事情があって学校に行けない人達が来ているフリースクールって言うところがあるんだけど、行ってみない?」
と言われた。
突然言われたから、俺はビックリしたけど
見学できると言われてフリースクールとやらに行ってみることにした。
その翌日、親とフリースクールの見学をしに、隣町の公民館に行った。
思った通り、引きこもりみたいな奴らが居た。
しかも、どうしようもない奴らばっかりだった。
俺はヤンキーが一人くらい居るかと思ったが、全くヤンキーらしい奴が居なかった。
くだらないと思った。
そして、10時になり、フリースクールの朝の会が始まった。 名前と今日のテーマを1人ずつ言う設定らしい。自己紹介みたいなものだ
「面倒くせー」と思い、俺も自己紹介した。そして、全員の自己紹介がおわり、今度は、話し合いみたいなことをして、話しをまとめて、発表するということが始まった。俺は面倒臭いから、隅で見学していた。
話し合いが始まって、数分後、1人の男が入って来た。
その男はヤンキーの匂いがプンプンした。
俺は
(おおっ!こいつヤンキーじゃねぇ?)
と思ったが、話す時は、三十秒くらい経って、話はじめるし、話さないときは、ずっと下を向いて、上を向くことはなかった。
(なんだこいつ!)
と思った。
それが、宏一だった。
第一印象は最悪だった。
最初のコメントを投稿しよう!