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俺は自分でコーヒーを入れ、新聞を読みながら朝食を食べた
裕『にぃに~…』
するとそこに、まだ眠そうに目を擦りながら来たのが一番末っ子の裕太
宏『裕太、おいで』
新聞をおいて手を広げればヨチヨチ歩いてきて抱きつく裕太
宏『ご飯食べたら病院行くからね』
裕太を片手に抱っこして、キッチンで裕太用の朝食を作り食べさせた
裕『びょーいん、いかなきゃだめなの?
ゆう、いきたくないよ』
ブスッとしながら言う裕太
裕太は物心ついた時から病院を嫌うから、あしらい方は慣れてる
宏『うん、病院
検査頑張ったら帰りにアイス買って食べよっか。ね?』
裕『ん…、』
宏『…………どうした?』
いつもなら喜ぶはずの裕太が今日はなぜか寂しそうな顔をした
裕『…んーん、なんでもない
ゆう、おきがえしてくる』
裕太はそう言って俺の膝から下りて自分の部屋に向かった
宏『どうしたんだろ…』
不思議に思いながらも
キッチンを片付け、洗濯物を干して
車で裕太を病院に連れていった
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