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―――バチン!
「この泥棒猫!」
思い切り頬を叩かれたあたしは、痛みを感じながらも、薄ら笑いを浮かべた。
だっておかしくて仕方ないの。
あたしは、
好きだ、愛してる、付き合ってくれ
そう言われて、付き合ったのに
他に女がいるなんて、知るわけないじゃない
浮気がバレて、男はあたしにそそのかされたと言い張り、
女もその嘘にすがりつくようにあたしを責め立てる。
ああ、なんて不合理なの
バチン!
あたしは女の頬を力一杯ひっぱたいた。
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