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まだ夕方だというのに外は真っ暗だ。
表通りならまた違うのだろうが、裏通りには街灯も少ない。
シンッと冷えた空気が月明かりをくべるが、辺りはほとんど何も見えやしない。
そんな中を歩く、わずかな人が向かうのは皆同じ。
扉の上に申し訳程度につけられた小さな明かり。
照らされるシックな扉には、金色のプレートがこれまた控えめに取り付けられている。
そんな一見様お断りの雰囲気をだすここがクランベリー。
知る人ぞ知る、隠れた店。
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