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~志季~
「円華ちゃん教えてよ~!」
「ごめんなさい。久遠さん。ほっといてくれるかしら?」
「結野ってよんで」
結野は、拗ねた顔をする。
「結野…」
「やったぁ円華ちゃんが呼んでくれた~!」
「…」
彼女は、少し恥ずかしそうに俯いた。
『キュンッー。』
何だろう…このドキドキは…。もしかして俺は、彼女を好きになってしまったのか?…。
「結野だけズルい!俺も一樹って呼んでよ円華!」
一樹が頬を膨らませて叫ぶ。
「一樹?」
彼女は、やっぱり恥ずかしそうに俯いた。
「はぅぅ。円華…可愛い!」
そう言って結野は、円華に抱きついた。
「ひゃあっ」
「結野!私の円華さんに触るなぁ」
碧も負けずに抱きく。
素直に可愛いと思っていたが…
「俺も~」
そう言って一樹までもが抱きついた。
『ズキンっ』
なんだ?胸らへんがズキズキする……わかった。
俺は、やっぱり彼女が好きだ。
円華が大好きだ。
気がついたら俺は、一樹の腕を掴んでいた。
「なんだよ志季~!ヤキモチか?」
けたけた笑う一樹。
「えっ…いや別に」
俺は、手を離してしまった。
なぜだ?なぜ離した?
俺は、君が好きなはずなのに。
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