3人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
~円華~
この学校の先公も生徒も大嫌いだが屋上は、好きかも知れない。
私と碧は、今屋上で勉強中だ。
多分今は、昼時だろう。
そんなときあいつ達はやってきた。
『ギィーッ』
「誰かきたね」
「はい」
お弁当を持ってやってきたのは…
夏加達だった。
「円華ちゃん!結野にも勉強教えてよ」
「久遠さん。ごめんなさい。ほっといて」
久遠結野。夏加達と一緒にいり女子だ。
「結野ってよんで」
彼女は、そう言って拗ねたように頬を膨らませた。
絶対呼ぶかって思っていたのに気がついら
「結野…」
呼んでいた。
初めて呼んだ…同じ学校の女子の名前も自分の声が耳にこだまする。
なんかちょっとくすぐったい。
「俺も~一樹て呼んで」
「一樹?」
やっぱりくすぐったい。私は、恥ずかしくなって俯いた。
結野が抱きついてきて。碧が怒りながら抱きついてきて一樹も抱きついてきた。
あぁ…幸せだな…いつまでもこうしていたい。そう思った。
でもきっと無理だ。
だって私は、
最初のコメントを投稿しよう!