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~志季~
俺は、はじめてみた時から円華が好きだったんだ…
でも…俺なんかじゃ円華をずっと幸せにする事は、できない。せいぜい1年が限界だろう…
俺の心臓がもつのも…
「志季!」
「律加?どうした?そんな焦って」
「ちょっとこい」
俺は、律加に引っ張られ屋上の隅に行った。
「なぁに律加くん?もしかして愛の告白?」
「バカか?単刀直入に言う…お前木野が好きだろ?」
「なっ…えぇ!」
「やっぱりな」
律加は、ふと口元を緩ませる。
「志季、告れよ」
「はっ?嫌無理だって」
「大丈夫。多分木野もお前が好きだぜ!」
律加は、意地の悪い笑みを浮かべみんなの方に去っていった。
「円華が…俺を好き?」
嫌嫌ないな…うん!自惚れは、やめだ。円華なんかが俺を好きなはずないって…
でも、もし好きだったら…
「バカだな俺」
俺は、みんなの方に走って行った。
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