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~円華~
志季と付き合って一週間がたった。
今は、テスト期間だ。もちろんテスト勉強なんかしない…ハズなのに…
「円華~わかんないよぉ」
「だからね、ここが………で……ってなんの。わかった結野??」
「ん~わかんない」
さっきからずっとこの調子…
「結野は、馬鹿だなあ」
「碧…ここも、そこも違う」
「はえ?」
「円華~俺にもおしえてよぅ」
「はいはいっ!でも一樹結構できてるよ!」
「まじ?!」
「うん」
「俺は?」
「律加も完璧!結野におしえてあげて」
「了解っ」
「律加ぁ解いたらご褒美にちゅーしてね」
「解いたらな」
なんだか結野を見る律加の目は、ほんとに微笑ましい。
なんて見てると
「俺達もしよっか」
「えっ?」
「円華…なんで俺におしえてくんないんだよ」
志季…いじけた…
「ごっ…ごめん」
「バツとして…ちゅーして」
「はっ?無理…」
「じゃあゆるさねぇ!」
「うぅ…」
仕方なく私は、志季のほっぺたにキスをした。
「ほっぺ~?」
「精一杯だよ…」
「もうーかわいっ」
そう言って志季が私を抱きしめた。
このままみんなで入れたらいいな…
その時私は、なにも知らなかった…
志季ともうすぐ別れるなんて…
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