600人が本棚に入れています
本棚に追加
/252ページ
「就職してあの家を出ようと思ってるんです……進学するにしてもお金も無いし絶対反対されるはずですし」
「高校行きたくないのか?」
「行きたいに決まってるじゃないですか!? けどお金がないんです……だから僕の取れる道は一つしか無いんです」
「いやあるぞ?」
桐城さんは、満面の笑みで答えた。
「桐城って名前聞いた事ないか?」
そう言われて考えてみる。
桐城……どこかで聞いたな……たしか叔母さん達が見てたパンフレットに……あ!!」
「桐ヶ丘学園の理事長の名前が桐城だった!!」
「正解!! 私の母が理事長やってるの……意味分かるかな?」
最初のコメントを投稿しよう!