1―出会いは突然で…

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 「就職してあの家を出ようと思ってるんです……進学するにしてもお金も無いし絶対反対されるはずですし」  「高校行きたくないのか?」  「行きたいに決まってるじゃないですか!? けどお金がないんです……だから僕の取れる道は一つしか無いんです」  「いやあるぞ?」  桐城さんは、満面の笑みで答えた。  「桐城って名前聞いた事ないか?」  そう言われて考えてみる。  桐城……どこかで聞いたな……たしか叔母さん達が見てたパンフレットに……あ!!」  「桐ヶ丘学園の理事長の名前が桐城だった!!」  「正解!! 私の母が理事長やってるの……意味分かるかな?」  
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