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好きな人とは、真剣に向き合いたい。私のすべてをかけて愛したい。自分の力の限り相手に尽くしたい。
それが私の愛し方。恋の駆け引きなんて知らない。バカすぎるくらいに一生懸命。
-それを完全否定された。
私は、すっかり自分に自信をなくしてしまった…。愛し方そのものを否定されたら、もう恋愛なんて出来ないじゃない。
トラウマ…。
自分からは、もう愛せない。愛したくない。私が人を愛してしまうと、相手を締め付け、苦しませてしまう。
それなら、これからは、愛される恋愛をしていくのがいいのかもしれない。
この日を境に、私は、そういう恋愛を求めてきた。出会い、愛され、受け入れる恋愛を。
でもそれは、私にとって“恋愛”と 呼べるものではなかった。可愛がられ、守られ、自分中心でも許される空間。だけどその自由さは、私が恋愛に求める“情熱”を冷めたものにしてしまう。
この歳になっても安定しない恋愛。いつも半年くらいしか持たない。そして、別れはいつも私から。
『好きじゃなくなった。』
なんて無慈悲な言葉だろう。
まさか私が言う立場になるだなんて…。
でも、言わなきゃいけなかった。私なんかより、もっとあなたに愛情を注げる人がいるはずだもの。
私の冷めた情熱なんかで満足してはダメだから。それでもいいんだって、諦めてほしくなかったから。
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