♯00

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好きな人とは、真剣に向き合いたい。私のすべてをかけて愛したい。自分の力の限り相手に尽くしたい。 それが私の愛し方。恋の駆け引きなんて知らない。バカすぎるくらいに一生懸命。 -それを完全否定された。 私は、すっかり自分に自信をなくしてしまった…。愛し方そのものを否定されたら、もう恋愛なんて出来ないじゃない。 トラウマ…。 自分からは、もう愛せない。愛したくない。私が人を愛してしまうと、相手を締め付け、苦しませてしまう。 それなら、これからは、愛される恋愛をしていくのがいいのかもしれない。 この日を境に、私は、そういう恋愛を求めてきた。出会い、愛され、受け入れる恋愛を。 でもそれは、私にとって“恋愛”と 呼べるものではなかった。可愛がられ、守られ、自分中心でも許される空間。だけどその自由さは、私が恋愛に求める“情熱”を冷めたものにしてしまう。 この歳になっても安定しない恋愛。いつも半年くらいしか持たない。そして、別れはいつも私から。 『好きじゃなくなった。』 なんて無慈悲な言葉だろう。 まさか私が言う立場になるだなんて…。 でも、言わなきゃいけなかった。私なんかより、もっとあなたに愛情を注げる人がいるはずだもの。 私の冷めた情熱なんかで満足してはダメだから。それでもいいんだって、諦めてほしくなかったから。 .
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