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慶「そういえばさー」
教室に入り席に着くと慶太が話し掛けてきた。
机の位置は成績の良い順に好きな場所にできる。俺の成績は一位。窓側の一番後ろを確保、慶太も(見た目と違い)なかなか上位で俺の前の席だ。
玲「なんだ?」
慶「朝さー格好いい男の人と歩いてたって聞いたけど、ホント?」
玲「!…ゴホッ、ゴホッ!」
俺はHRが始まる前にお茶を飲んでいた。すると慶太が話し掛けてきてその内容に驚いてむせてしまった。
慶「わっ、大丈夫?」
玲「大…丈夫だ…。フゥ…いきなりなんだよ」
慶「いやー、さっき誰かが言ってたのを聞いてさ。『姫が格好いい人と歩いてた』って。たぶん学校中の噂になってるよ」
玲「なんでそんなことが広がる…」
慶「そりゃあ学校一有名な人物の噂だもん」
俺は自分で言うのはなんだか結構有名で色々な噂が広がる。内容は知らないがな。
慶「で、どうなの!」
玲「え、えっと…;」
慶太は目をキラキラさせて俺を見ている。心なしか周りのクラスメートも見ている気がする。
…なんなんだ;
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